一途彼女×S系彼氏
さっき教室での出来事―――
「今年は絶対に1位取りたいから
ホストクラブで行こうと思います!」
実行委員の奴からの提案。
「キャー――!!」
「斗真君と颯人君のホスト…。」
「やば~~い!!」
あちこちから聞こえる
女の耳が痛くなる声。
視線は俺ら2人に向けられていた。
斗真は断固拒否という
黒いオーラを放っていたけど、
そこで俺はひらめいたんだ。
「2人とも、お願いできる?」
完全に断るであろう
斗真ではなく、
ニコニコしている俺に
実行委員は尋ねてきた。
だから斗真が断る前に
「もちろん。」
そう返事をした。
「おい、颯人なんで!」
隣で怒る斗真なんて気にならない。