一途彼女×S系彼氏
「ほら、莉子また上の空じゃん。
そんな事してるとキスするから。」


両手でほっぺを
びよーんと掴まれてから
その手はすぐに頬に添えられ
触れるだけのキスをされた。



するからって…


「もうしてるじゃん!!」


何度も繰り返されるこの状況。
普通なら有り得ないけど、
人前でキスされすぎて
もう慣れてしまった。


「キャーーー!」
「いやぁぁ~~!」
「颯人君なんでーー!」


こんな周りの反応にも。


だから私も颯人も
そんな事お構いなしに話を続ける。


颯人はもちろん
付き合ってる事を
隠す気はなくて、
授業がまだ少ない最初の時期は
お昼は一緒に過ごしていた。


だから私達が
付き合っているという事実は
あっという間に大学中に流れた。
< 220 / 247 >

この作品をシェア

pagetop