一途彼女×S系彼氏
そして待ちに待った週末がやってきた。
―――ピンポーン
チャイムを鳴らすと
少しして玄関の扉が開いた。
「いらっしゃい。」
中から出迎えてくれたのは
もちろん颯人で、
2日ぶりに見る笑顔がまぶしい…。
ぼーっとその顔に見惚れていると
地味な衝撃がおでこに走った。
「いたっ!」
「なに見惚れてんだよ。
早く入れっての。」
その正体は
颯人にデコピンをされたせいで、
しかもちょっと機嫌悪い感じ…?
見惚れてるって
断定してきたところは
やっぱりモテる証拠。
じゃなくて、
これ以上機嫌を損ねないように
大人しく玄関へ入り
扉を閉めると
「キャッ!」
突然ぐいっと腕を引っ張られ
颯人の腕の中に収まった。