一途彼女×S系彼氏
「あーー!俺お腹空いた!
莉子ちゃんお腹空いた?」


時計を見ればちょうど
12時を過ぎたところ。


「うん、空いたかも。」


「じゃあ、お昼食べに行こう!」



こうして私達は
学校から歩いて15分ほどの
ショッピングセンターへと
やってきた。


ここへ来るまでの
たった15分の中で
阿久津君のいい所を
たくさん見つけてしまった。


スッと車道側を歩いてくれる所。
ヒールの私に歩幅を
合わせてくれる所。
会話が途切れないように
話題を振ってくれる所。


本当に理想の彼氏って感じ。


だから、なんで阿久津君の元カノ、
蓮の浮気相手の子は
阿久津君を手放したんだろうって
すごく不思議に思った。
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