一途彼女×S系彼氏
でも、連も負けないくらい
いい彼氏だったけど。


って、私はなんで連の事
思い出してるんだろう。
ダメダメ。
頭から消そうとぶるぶると
首を振った。


「莉子ちゃん、どうしたの?」


阿久津君の声に我に返った。
今、私、周りから見れば
すっごい変な子だったよね。


「ごめんね、なんでもないよ!」


笑顔を向けると
何か言いたげな顔をしたけど、
また前を向いて歩き始めた。


きっと思い出してしまったのは、
目的地が蓮と別れた
ショッピングセンターだったから。
だと思いたい。


***


私達は目に入った
カフェでご飯を食べることにした。
阿久津君がここにしよう
って言ったんだけど、
実はこのカフェお気に入りだから
ちょっと嬉しかった。
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