一途彼女×S系彼氏
ここ選んだの、
きっと偶然だろうなって思ってたんだけど、


「莉子ちゃん、このカフェ
好きだよね?
俺、ここに莉子ちゃんいるの
何回か見かけたことあるんだ。」


だからここにしたんだよ。
そう付け足した阿久津君に
開いた口が塞がらなかった。


ここは私が
高校1年生の時から
ずっと好きで通っているカフェ。
最近はバイトもあったりで
なかなか来れなかったから
頻繁に来ていたのは去年。


…って事は私の事
1年の時から知ってたって事?


「ねぇ、阿久津君。
聞いてもいい?」


「うん、なんでもどうぞ。」


「阿久津君は、
いつから私の事知ってたの?」


何故か、それを知りたくなった。
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