一途彼女×S系彼氏
カップの中のコーヒーを
飲み干してリビングから
出ようとした。


「あ!お姉ちゃん!」


「ん?」


「今日、服借りて行ってもいいかな?」


お姉ちゃんは基本
パンツスタイルでオシャレ。
それに対して私は
ワンピースやスカートが好き。
だから颯人の言ったことを
守る為にお姉ちゃんに
服を借りようと思った。
身長は違うけど
案外履けたりするからね。


「いいけど、
莉子もしや新しい彼と
デートだな?」


察しのいいお姉ちゃんは
すぐにニヤニヤして
私に聞いてきた。


「そ、そうなの!
だから、いい?」


「もちろん。全然いいよ。
だけど、今度私にも紹介してね!
じゃ、気を付けるんだよ~。」


手を振りながら
お姉ちゃんは仕事へと向かった。
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