一途彼女×S系彼氏
昔からお姉ちゃんは
勘が鋭くて優しくて、
一番の相談相手だった。
あ、もちろん美桜にも
相談はするけどね。


何かと頼りにしちゃう。
お姉ちゃんが出て行った玄関を見つめ、
『ありがとう』と
心の中でもう一度お礼を言って
服を選びに行った。


お姉ちゃんの部屋の
クローゼットを開けると
”大人の女”って感じの服や
スーツがたくさん並んでいた。


その中からも
私が着ても大丈夫そうな
スキニーのデニムサロペットを
手に取って
自分が持っているオフショルの
白の半そでを合わせることにした。
裾が長くなっちゃうから
少しロールアップにして調整。


鏡に映る
いつもと違う自分と
さっきの颯人の言い方を思い出して
クスッと笑いが漏れてしまった。
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