一途彼女×S系彼氏
このメッセージで
余計にテンションが上がった私は
歩くスピードを早めた。


***


待ち合わせ場所の駅前に着くと
颯人はまだいなかった。


今日は土曜日。
だからか、暑いにも関わらず
同い年くらいから
もっと上の年齢の人たちまで
たくさんの人で賑わっていた。


私は暑さに耐え切れず
ちょうど日陰になっている
ベンチへと腰をおろした。


「ねぇ、1人?」


すると声を掛けてきた
2人組の男。
1人?って見れば分かるよね。
私が1人かどうかなんて。


「今は1人です。待ち合わせなんで。」


面倒くさそうだから
その場を去ろうとすると
手首を掴まれて引き留められた。


「えー、いいじゃん。
その待ってる子も一緒でいいから
俺らと遊ぼうよ。」
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