一途彼女×S系彼氏
…さっきまで暑かったのに
一気に寒気がした。


変な男に手首掴まれるとか
気持ち悪すぎて。
しかも、何で私が待ってるのが
女の子って決めつけてるんだろう。
そんなにフリーに見える?


そう思ったらなんだか
段々ムカついてきて
言い返そうとした時---


「じゃあ一緒に遊ぼうか?」


言葉が聞こえたと同時に
掴まれていた手首は離れ、
代わりに後ろから
大好きな香りに包まれた。


「颯人…。」


「お前ら、俺の彼女に何か用?」


頑張って後ろを向いて
見えた颯人は
口は笑ってるんだけど
目が笑っていなくて、
一言で言えば怖かった。


そんな颯人に
男たちは顔を真っ青にして
どこかへ急いで走って行った。
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