一途彼女×S系彼氏
私が颯人に駆け寄ると


「ん、りょーかい。」


そう言って私の頭に
ポンと手を置くと、
さっきとは全然違う
柔らかい笑みを浮かべて
『行くよ』と手を差し出してきた。


…この切替の速さに
まだついていかれない私。
でも、スイッチOFFの颯人に
戻ったからいっか!


なんだかんだSに豹変しても
優しい颯人。
だって本当に私の嫌がることは
絶対にしないから。


今だって、繋がれてた手から
たくさんの愛が伝わってくるみたい。


そんな風に思うほど、
颯人が私を大切にしてくれていることが
これでもかって位分かるんだ。



それから電車に乗り
しばらく揺られて目的地の
大きな遊園地に向かった。
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