一途彼女×S系彼氏
颯人Side

俺は最高に機嫌が悪かった。
待ち合わせの駅に着くと
莉子が変な男達に絡まれていた。
しかも手首を掴まれて。


莉子に触れていいのは
俺だけなんだよ…。


気付けば俺は莉子を
背後から抱きしめていた。


「じゃあ一緒に遊ぼうか?」


莉子を男達から離してそう言った。


最初は強気な態度だった奴らも
ちょっと睨みを利かせれば
すぐにその場を去って行った。


「颯人ありが…」「このバカ。」


俺は莉子がお礼を言おうとしたにも
関わらず、その言葉を遮った。


本当は優しく大丈夫か?
って聞いてあげるのが
正解なんだろうけど、
怒りのせいで俺の口からは
別の言葉がすらすらと出てきた。
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