一途彼女×S系彼氏
「バカはバカ。
何男に絡まれてんの?
触られてんの?
莉子は俺のだろ?
つーかスカート禁止とは
言ったけどさ、
そんなに可愛くなれとは
言ってないから。
だからナンパされんだよ。
莉子は俺の前だけ
可愛くいればいいんだよ。」



言ってからハッとした。
俺、何言ってんだろう…。


案の定、莉子はニヤケだした。
性格上、莉子にからかわれるのは
好まない。


だけど莉子の
「ねぇ、嫉妬してくれたの?」
そんな言葉に「うるせぇ」としか
返せなかった俺はなんか
悔しくなった。


情けない顔を見られたくなくて
俺は莉子より少し先を歩いていた。
なのに繋いだ手を莉子は離して
俺の前に立った。
そして、満面の笑みでこう言った。
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