一途彼女×S系彼氏
「莉子ちゃんなんで逃げんの?」


俺は莉子を引き寄せ
耳元で囁いた。


「本当は遊園地にでも
行こうかと思ってたけど
予定変更して俺の家か
あそこ行く?」


連れ込む気は全くなかったけど
莉子の反応を見たくて
そんな事を口にした。


莉子は俺の予想通り、
顔を真っ赤に染めて
必死に首を横に振った。



「~~っ///」


声にならない声を出しながら。


「なら、ちゃんと言って?」


「ご、ごめんなさい!
もうしないから!
遊園地連れてって?」



今度は首を横に傾げて
可愛くお願いしてきたから
もう満足。


「ん、りょーかい。」


莉子の綺麗に結ばれた
ポニーテールを崩さないように
そっと頭を撫でた。
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