ナツマツリ
途端にきょろきょろ、と。視線をさ迷わせたナツに納得した俺。
「…何もしねぇから。」
「、ほんと…?」
「待つ、つったじゃん。」
まぁ、本音を言えば押し倒したいのは山々だけど。
「ナツに嫌われんのだけは無理だし。」
「嫌わないよ……。」
「今日は一緒に寝るだけ。」
「、あたし寝れるかな。」
そう言うとぱちり、と。長い睫毛を揺らし瞬きをしたナツ。
尚も両手は口許に添えられていて。
ソファーから投げ出された白い脚が視界の端に映り込んだ。
「……、ナツ。」
「ん?」