ナツマツリ


"一生のお願い。"

「えー…、」

"イヤ?"

「嫌、じゃ、ないけど…。」

"ぶっ、ツンデレ。じゃー決まりな。"

「はぁ?ちょっ…!って、切れてる…。」


ツーツー、と虚しく木霊する画面に溜め息を吐く。


窓枠に切り取られた闇夜に浮かぶ数多の星。


その個々の輝きが、侑に弄られているあたしを嘲笑っている気がした。


でも、それでもいいかも、なんて。


そう思ってしまうあたしは、底無しで侑に嵌まっているらしい。



-END-

( cohabitation )


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