ナツマツリ
「…ッ、あぁ!」
ビクン、と。弓なりに身を弾ませ、上気した頬で下方の侑へと視線を飛ばした。
「ナツ、まだイクなよ。」
「も、無理…。」
「これからだっつの。」
ニヤリ、と。薄暗い部屋の中で、僅かに彼の口許が弧を描いたような気がした。
刹那。
「―ひ、あッ…!」
ちゅく、と。彼が溢れるそこに口を付けた瞬間、痺れる感覚が身体を突き抜けていった。
熱い舌先で翻弄され、何度も身体は反応を示す。
自身の口から高音の喘ぎが洩れる度に、泣きたいような羞恥に駆られた。
そして。幾度となく愛撫を繰り返した侑は骨張った掌であたしの背を支え、体勢を直す。