ナツマツリ


「入れる、から。」

「ん。」


前髪を掻き上げて額に口付けた彼は、あたしの脚を支えて身を沈めてきた。


ズ、と。完全にあたしの内に自身のそれを埋め、身体を隙間の無いくらい強く抱き締めた彼は。


「…はッ、やべ。」


零すようにそう呟き、中を掻き回すように動き始めた。


部屋に響く水音に頬を赤らめるも、止めどなく与えられる刺激に直ぐ口から喘ぎが洩れる。


最後に奥まで突き上げられ、


「ナツ、イッてこい。」

「――んんっ、アッ…!」


侑のその腕の中で、呆気なく意識を手放した。

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