ナツマツリ
いつの間にか、反転させられた身体。
視界は侑の満面と天井に支配されていて。
夫婦って恐い。彼の言いたいことが容易に予想出来てしまい、ふいと視線を逸らして反抗する。
と。
「第2ラウンドいきましょーか。」
「(やっぱり…!)」
散々、紅を散らした首元に顔を埋めた侑。焦りを募らせたあたしは身をよじるも意味は無い。
「あんた、病院は…!」
「昼から。」
「寝たほうがいいんじゃないの、」
「ヤったら寝る。」
ジタバタ、と。暴れようとするが手足を拘束されていてどうしようもない。
「(……仕方ない。)」