ナツマツリ



「すげー…、そそる。」

「はぁ、!?」



なんでこいつは、こんなに、ストレートっていうか…!


艶やかな視線を注ぐ侑から身体を離しながら、慌てて言い放った。



「てか、早く教えてよ!」

「あー…、それか。」



心底残念そうに正面に座り直すあたしを見ているこの男。



「……あんたが言い出したんだからね。」

「わーってるよ。」

「じゃあほら、早く。」

「膝枕は?」

「今のでチャラ!」


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