ナツマツリ
自分から否定するのも幼稚な気がして、不機嫌に顔をしかめるに留めた。まぁ、侑には見えていないんだけど。
"で?何かあったんだろ。"
「……断定、なんだ。」
"陽になんか聞かれたか?例えば、"
"なんでお父さんとお母さんは、夜ハダカで抱き合ってんの?とか。"
「ッ、」
唖然としてその台詞を胸中で反芻させる。待って、今、何て言った?
「な…んでそれ、」
"そろそろだなー、とは思ってたんだよ。"
「そう…。」