ナツマツリ



自分から否定するのも幼稚な気がして、不機嫌に顔をしかめるに留めた。まぁ、侑には見えていないんだけど。



"で?何かあったんだろ。"

「……断定、なんだ。」

"陽になんか聞かれたか?例えば、"






"なんでお父さんとお母さんは、夜ハダカで抱き合ってんの?とか。"

「ッ、」






唖然としてその台詞を胸中で反芻させる。待って、今、何て言った?



「な…んでそれ、」

"そろそろだなー、とは思ってたんだよ。"

「そう…。」


< 196 / 232 >

この作品をシェア

pagetop