ナツマツリ



「ちょ、無理…!」



腰を抱えられたと思うと、侑の膝の上に乗せられるものだから茹蛸状態のあたしの顔。


端から見ればイチャついてることこの上ない恰好に心臓は暴れ回るばかり。



と、そのとき。


「………あ。」

「…エンディング。」



完全に蚊帳の外となっていたDVD映画のエンディングロールに、侑と視線を合わせては苦笑をもらした。


その後に彼からプレゼントされたのは、窒息する程のキスのフルコース。





-END-

(就職という名の岐路)



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