ナツマツリ
得意げに鼻を鳴らして俺を見る陽に舌打ちをこぼす。
うわ、なんだコイツ、超絶うぜぇ。
眉間に皺を寄せてコーヒーを啜る。現在の陽と俺を見れば、その異様な光景にナツは目を見張るに違いない。
「そうだ、わりぃか。」
もうこうなったら開き直った者勝ちだろ、と。ふてぶてしい態度でそう言い放ってやった。
「へぇ、やっぱりか。」
「…お前マジで誰に似たんだよ。」
「中身は完全に侑だろ。外見は、最初はナツに似てるって言われてたけど今は微妙じゃねぇ?真ん中らへんか。」
「中身は俺だ?ねぇだろ、それは。俺はお前みたく可愛げ無くねぇぞ。」
「…ぷっ、侑だって可愛げなんか微塵もねぇよ。」
「陽、お前ほんと自重しろ。」