ナツマツリ
幼馴染と話せなくなったから?
だから、ちょっと寂しくて沈んでいるだけ、なのかな。
「んんー、」
仰向けに寝転がり、腕を瞼に当てる。明るい世界を遮断しても、脳裏にチラつくのは侑の姿で。
なに、この、感じ。
あたしは一体どうしたいって言うの。侑をどうしたいのよ…。
唇を噛み締め、歯痒い胸の痛みに堪え忍ぶ。
出口の無い思考の迷路から目を逸らし、無理やり夢の世界に飛び込んだ。
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