ナツマツリ
番外編
/a supplement
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晴れて侑と付き合い始め、一か月以上経ったある日のこと。
「お邪魔しまーす。」
まだこの時間は帰宅していないだろうな、と踏んだあたしは。与えられていた合鍵で開錠して中へ入り込んだ。
と。
「(あれ、靴ある…?)」
一足は見覚えがあるから侑のだろうけど、もう一足は見たことのないものだった。
しかも、色が、ピンクという。
「………。」
何、これ。
暴れ回る心臓。服の上からぎゅ、と握りしめ、リビングの扉をそっと開けた。