ナツマツリ
本当に行くの?という何とも不安げなキツネの視線はガン無視で、ナツだけを視界にロックオンする俺。
ナツ一人か。彼女を脅している連中は一緒にいねぇらしい。
「だから、それって侑の被害妄想だって言ってるのに…。」
「よし動き出した。行くぞ、キツネ!」
「僕の話聞いてる!?」
―――――――――――――…
「あぁ?」
「今度は何なの。」
「スーパー…、だと?」
「普通に買い物する時間が欲しかっただけ、なんじゃないのー?」
「一週間もか?それに買い物なら一緒に行ったりしてんぞ。」
「うーん…。」
怪しい。怪し過ぎるぞナツ。