ナツマツリ


―――――――――――――…



「…と、いう訳なんだけど。」

「あぁ?却下。」

「ですよね…。」

「っと、電話だ。ちょっと話して来るけど、男だから心配すんなよ。」

「…疑ってないから大丈夫だよ。」


ニヤリ、と。口許に微笑を浮かべた侑はそのままリビングから姿を消した。


正直、断ってくれて良かったと思う。


あたしとしたら侑が居るのに合コンに行くなんて、気乗りしないし後ろめたいしで最悪だ。


視線をテレビに戻し、今話題のドラマ番組の世界に入り込んだ。



――――――――…



暫く経っただろうか。

< 79 / 232 >

この作品をシェア

pagetop