ナツマツリ


「ナツ何してんのぉお!?」

「この二人キスしてんぞ!」

「うそー!」


途端、瞼が下がって段々と眠りの世界に引きずられていった。


「わり、こいつ連れて帰るわ。」


途切れゆく記憶の端で、侑が最後にこう言っていた気がする。



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―――…



翌日。


「ナーツー!!」

「…、佳奈。」


キャンパス内で良く日の当たるベンチに腰掛けて本を読んでいたあたし。

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