ナツマツリ
それとこれとは話が別。
酔ったあたしが彼に色々迷惑な行為をしてしまったのなら、断然自分に非があるのだから。
「いや、…そうじゃねぇ。」
「じゃ、なに。」
「あー…、まぁ、気にすんな。」
頬を指で掻きながら、視線を横に逸らした彼に眉根を寄せた。
納得、いかない。
そのまま侑を見詰めていれば、もういいだろ、と。ソファーの方へ行くものだからそれを追うあたし。
日頃あたしが話を逸らしたりすると追及する癖に。
すると反撃だと言わんばかりのあたしの姿勢に、呆れたように溜め息を吐いた。
「しつこい。」
「いた、」