ナツマツリ


容赦無いデコピン攻撃。


痛みに額を押さえ悶絶するあたしを横目に、一度瞼を下ろした侑は。


「酔ったナツ見るとさ。」

「……?、うん。」

「襲いたくなる。だから、駄目。」


彼の整った横顔を見詰めながら、その言葉を胸中で反芻した。


そして、やっと意味が解ったあたしの頬は赤に染め上げられた。


「お、おそっ!?」

「ナツだって、無理矢理は嫌だろ?」

「、うん………。」

「そういうのって結構大事じゃん。俺だってナツに身体目当てだと思われたくないし。」

「、」

「ナツがいいって言うまで待つから。」


嗚呼、もう、なんか。

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