片恋桜
いきなり教室のドアが開き、

目の前には信じられない光景が広がっている。

大地が来てくれたのだ・・・

「あ、やっほ~・・」

や・・・やばい!緊張するっ!

「用件は・・・?」

ここまでやったらもう逃げる事はできない。
桜は覚悟をきめ、前を向き、大地のほうを見る。

「えっと・・・」

言わなきゃ。もう逃げちゃだめだ。
後悔するのはもういやだから・・・!

どうか・・・伝わって!うちの想い!

「うち・・・。大地が好き・・・」

大地はその言葉を聞いた瞬間、耳まで真っ赤になった。

何がどうなっているのか、たぶん大地は理解できていない。

「うちのことどう思ってるのか・・・知りたくて・・・」


言えた。言えたよ?ねぇ神様、うち頑張ったよ?

ねぇ・・・大地はどう想ってるの・・・?うちのこと・・・。
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