片恋桜
「ここは・・・?」
上からは桜がはらはらと舞い、
粉雪のように綺麗に舞っている。
下は水のはずなのに、なぜか桜は立っていた。
桜の花びらが一枚落ちると、地面に消えていく。
どこ―――――――――・・・?
その瞬間、桜の頭に激痛が入った。
何かの想いが頭をめぐる。
“なんであんなことしたの―――――――・・・?”
“自分から裏切った”
“素直になってよ!”
“取り返しのつかないの”
“泣かした”
“傷つけた”
“逃げたい”
“逃げ出したい”
“消え去りたい”
“死にたい――――――・・・”