片恋桜
*・+第四章+・*
好きでした。ずっとあなたが好きでした。
「ち・・・」
どぉして?遠くにいっちゃう・・・。大地・・・。
“じゃぁな”
「大地っ!!」
桜は目を覚ました。見上げると目の前には天井。
真っ白な天井・・・。何もない。あるのは光だけ。
まるで世界の中に一人ぼっちのように。
心の中にぽっかりあいた自分。
それがなんなのかも、そのころはわからなかった。
桜はゆっくりベッドから起き上がる。自分の両手を見つめてみた。
「夢・・・か・・・。大地―――・・・」
五限目―――体育。
運動会練習。組み体操。
体育館の中に太鼓の音が鳴り響く。
リズムよく、何度も聞いたので
耳にたこができそうなくらい頭の中に叩き込まれている。
桜と真意は、組み体操練習のために体育館へ向かっていた。
「あーぁ・・・。めんどくせぇ~・・・
なんで五限目体育なんだよ。
給食食った後じゃん!めっちゃ腹痛くなるわぁ~」
「知らないよそんなの」
のろのろと廊下を二人で歩いていたとき、前から笑い声が聞こえてきた。
桜と真意は後ろを見てみる。
すると有名な同じ年のカップルが二人で歩いていた。
「真意!あれ誰?」
「えっと・・・女が『桜田美里』で・・・男が『鈴村健吾』」
桜はそのカップルをじっと見る。
なんだか見ているうちにうらやましくなってきた。
いいなぁ・・・。うちもいつか大地と・・・。
「ちなみに祐也とあたし☆キャーッ」
「いーかげんにしろ。」
桜は真意の頭を軽く叩く。
真意はいてっといいながらも笑っていた。
そのとき次のカップルがきた。
「桜、桜!三組目のカップル!」
「って自分から自分をいれるな」
桜はまた真意の頭を叩く。
真意は気にせずカップルをじーっと見ていた。
「あれはたしか・・・女が『高木亜梨菜』男が『鷹藤凛都』」
「ああ!あの超美系美女カップルかぁ~!ぃぃょねぇ~」
「おっ」
「え?次、誰?」
桜は真意につられ、真意の目線にそってみてみる。
すると目の前には祐也と・・・大地が一緒にいた。
「ち・・・」
どぉして?遠くにいっちゃう・・・。大地・・・。
“じゃぁな”
「大地っ!!」
桜は目を覚ました。見上げると目の前には天井。
真っ白な天井・・・。何もない。あるのは光だけ。
まるで世界の中に一人ぼっちのように。
心の中にぽっかりあいた自分。
それがなんなのかも、そのころはわからなかった。
桜はゆっくりベッドから起き上がる。自分の両手を見つめてみた。
「夢・・・か・・・。大地―――・・・」
五限目―――体育。
運動会練習。組み体操。
体育館の中に太鼓の音が鳴り響く。
リズムよく、何度も聞いたので
耳にたこができそうなくらい頭の中に叩き込まれている。
桜と真意は、組み体操練習のために体育館へ向かっていた。
「あーぁ・・・。めんどくせぇ~・・・
なんで五限目体育なんだよ。
給食食った後じゃん!めっちゃ腹痛くなるわぁ~」
「知らないよそんなの」
のろのろと廊下を二人で歩いていたとき、前から笑い声が聞こえてきた。
桜と真意は後ろを見てみる。
すると有名な同じ年のカップルが二人で歩いていた。
「真意!あれ誰?」
「えっと・・・女が『桜田美里』で・・・男が『鈴村健吾』」
桜はそのカップルをじっと見る。
なんだか見ているうちにうらやましくなってきた。
いいなぁ・・・。うちもいつか大地と・・・。
「ちなみに祐也とあたし☆キャーッ」
「いーかげんにしろ。」
桜は真意の頭を軽く叩く。
真意はいてっといいながらも笑っていた。
そのとき次のカップルがきた。
「桜、桜!三組目のカップル!」
「って自分から自分をいれるな」
桜はまた真意の頭を叩く。
真意は気にせずカップルをじーっと見ていた。
「あれはたしか・・・女が『高木亜梨菜』男が『鷹藤凛都』」
「ああ!あの超美系美女カップルかぁ~!ぃぃょねぇ~」
「おっ」
「え?次、誰?」
桜は真意につられ、真意の目線にそってみてみる。
すると目の前には祐也と・・・大地が一緒にいた。