永遠の愛を君へ。

ーーバフッ

それは見事宏平の顔にクリーンヒットした。


「あ、一瞬の風。気持ちいい……」


え、暑すぎて頭いったのかな? Mなの? ドMなの??


こんなことを考えながら、もういいやと思い宏平そっちのけで課題に立ち向かった。

ーーどれくらい経っただろう。

急に背後に気配を感じて手を止める。


……気のせいか。


そう思って再び手を動かし始めたとき、


「なぁ」

「わっ⁉ え、何、宏平⁉」


どうやら気配は気のせいではなかったらしい。

急に声をかけてくるものだから驚いた。


「どうしたの?」


私がそう聞くと、後ろからギュッと腕を回してきた。


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