永遠の愛を君へ。

「あれ、かず? なんでそんなに顔赤くなってんだ? ……ハッ! やっぱり熱中症かっ!?熱中症なんだなっ!!?」

「ちがう、熱中症じゃないから……」


私が赤くなった顔を隠すようにしながらそう言うと、「やっぱ具合悪いんだろっ!?」とか言う始末。


この天然ヤローめ。自覚がないってのが一番怖い。

無自覚とは、時に末恐ろしい武器だと思います。

……えぇ、はい。


そんなことを思いながら、私は言います。


「宏平って、犬だよね」

「ん? 俺犬じゃねー。人間だぞ?」

「うん、……そーゆーとこ」


私が笑顔でそう言うと、宏平は頭にはてなを飛ばしていた。

……はぁぁ……。


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