永遠の愛を君へ。
第1章
終業式の日
「純奈、早く起きてよー」
「んー、もうちょっと……」
「そんな事言って、いっつも起きないんだからっ!」
私はそう言って、純奈の布団を剥ぎとった。
「早く準備する!」
そんなこんなで、渋々準備をしだした純奈を見届け、私は朝食を並べるためにキッチンへと向かう。
学校の準備を済ませ、大きな欠伸をしながら椅子に座った純奈の前に、お皿を置く。
「かず姉、今日部活終わったあと、友達とご飯食べてくるから晩ごはんいらないと思う」
そう言うと純奈は、「いただきます」と手を合わせてご飯を食べ始めた。
私も椅子に座りながら、返事をしてご飯を食べ始める。
これが、我が家の始まりである。