永遠の愛を君へ。
「え、小波! ちょっとま……っ」
「え? なにか……言った?」
そう言ってものすごく笑うものだから……
「いえ、なんでもございません……」
私がそう言うと、上機嫌に。鼻歌まで歌う始末。
「……ほんとに買っちゃったじゃーん……」
「ほんとに買うよ? 何言ってんの??」
泣く泣く会計を済ませた私は、やはり後悔しかしていない。
だってこんな……
「薄いとはいえピンクとか……。絶対宏平に笑われるって……」
小波は、はぁー……、と大きなため息を一つ。
「笑われるわけないじゃん。このあたしが選んだんだよ? 似合わないのなんて選ぶわけ無いでしょ〜」
「でもぉー……」
未だに半べそになっている私を見て、「ったくー」と言いながら肩に手を置く。
「心配する必要ないの! 一紗は可愛いんだから! ね!」
「いや、全然分かんない。可愛いのは小波でしょ?」
また小波は大きなため息をついた。「これだから……」と言っているが何を言っているかは聞こえない。
「まぁ、いいけどさー。多分、お互いに同じ気持ちなんだろーなー……」
「? どーゆーこと?」
「知らなくていいですー」
え、めっちゃ気になるんですけど。
ここから二人は、言い合いをしながら家に帰ったのだった。