永遠の愛を君へ。
プール
「「プールだァァああ!!」」
「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」
暁斗くんが苦笑いしながら二人を止めている。
「暁斗、なんでそんなに冷静なの!? プールだよ、プール!」
「そーだぞー、しかも授業じゃないから……」
そう言って宏平は周りを見渡して……
「目の保養がいっぱい♪」
「うわ、宏平くん最低」
「ホント、宏平最低だな」
「そこは意気投合するのかよ!」
そんな感じで3人が仲良くお喋りしているなか、私はというと……
「帰りたい……」
と、気を病んでいたのだった。
別にプールが駄目なわけじゃない。水が怖いわけでもない。
理由はもちろんアレだ。
「一紗? いつまで上羽織ってるの? 早く脱いで遊ぼうよ!」
そう言ってる小波は、さっさと羽織ってたものを脱ぎ、あのとき買ったパステルカラーの水着姿になっていた。