永遠の愛を君へ。
「かず、迷子になるなよ?」
「そんなガキンチョじゃないよ」
私がムッとして言い返したら、「有り得るから言ってんだよ」とかなんとか言ってくる。
宏平の分際で言ってくれんじゃないの。
迷子になんかなってやんねーよ、あっかんべー!
そんなことを思いながらみんなの後を追う。
やはり夏休みに入ってる事もあり、比較的同年代の人たちが多い気がする。
平日だから、家族でって感じの人たちは見当たらない。
家族連れは居なくても、人はかなり多い。
ここのプールはここら辺で1番広いかつできてから新しいく、とてもきれいだ。
屋内屋外が隣接してあるんだけど、一人で歩いてたら、たしかに迷子になりそうな大きさではある。
屋内の方には割と食べ物とかも置かれてあるみたい。
アイスにかき氷、焼きそばやたこ焼き、……クレープまである!?
どうしよう、メイン食べる前だけどクレープ食べたいかもしれない。
「ねぇねぇ、私、クレープ食べた……あれ? 皆どこ行っちゃったんだろ?」
先程まで目の前にあった宏平の姿が無くなってる。
みんな見当たらないけど……、トイレにでも行ったのかな?
声くらいかけてくれたらいいのに……。