永遠の愛を君へ。
波のプールに流れるプール。
少し深めのプールと、ココはバリエーション豊富である。
じっくりと堪能したあと、
「そろそろウォータースライダー乗らない?」
と、小波の提案にみんなが賛成した。
ここのウォータースライダーは、いくつかあるのだがどれも人気だ。
中でも一番人気なのが、真ん中ある一番大きなもの。
距離もあるし、迫力満点なのだそう。
私もこれを楽しみにして来たようなものだ。
宏平と暁斗くんが喋りながら前を歩いている。
そんな中小波がコソリと話しかけてくる。
「ねぇ、あの大きいウォータースライダーがなんで人気か知ってる?」
「長いし迫力あるからじゃないの?」
私が普通にそう答えると、「あぁー、やっぱ知らないんだね」と小波が笑った。「それだけじゃないんだよ」と。
「じゃあ、どうしてなの?」
「実はね……」
そう言葉を溜めると、意地悪そうな顔をして……
「あそこ、二人組で滑れるようになってるんだけどね。"カップルで滑るとずっとその人と一緒に居られる"っていうジンクスがあるからなの」
「え?」
「まぁ、あの二人はそんなジンクス知らないと思うけどね〜」
そう言うとふふんと小波は笑った。