永遠の愛を君へ。
なんの気無しに宏平を誘おうと思っていたのに、それを聞いて誘いづらくなってしまった。
「まぁ、私はもちろん暁斗誘って乗るけどねん♪」
そう言った小波は、
「暁斗暁斗! あの一番大きいやつ一緒に乗ろう!」
「ん? もちろんいいよ」
と、早速誘っちゃってて、暁斗くんを引っ張って連れて行ってた。
取り残された私と宏平は、少しポカーンと口を開けて
「俺たちも……、行く?」
「……うん」
そう言ってウォータースライダーに近づいていったのだった……。
……が……。
ウォータースライダーに近づいていくと、あのジンクスのせいか、カップルがたくさんいた。
みんなあのジンクス知っててここ来てるんだよね……?
そう思うとなんだ恥ずかしくなってきて……
「宏平、やっぱ別のとこのに乗らない?」
「は? 急になんで??」
私たちの番が来たタイミングってそう言ったのだが、案の定宏平は不思議そうな顔をした。
「ここまで待ってやめるのか?」
宏平は、「早く乗ろーぜ?」と言って、私の手をひく。