永遠の愛を君へ。
「だっ、だって……」
「ん?」
宏平が私の顔を覗き込んでから、首を傾げた。
「宏平、知らないんでしょ? このウォータースライダーのジンクス」
「……いや、知ってるけど」
「えっ!?」
知ってるのっ!?
「あれだろ? カップルが一緒に滑ったらなんとかかんとかってやつだろ?」
「う、うん……」
私が頷くと、大きく息を吐いた。
「かず、そんなの信じてんのか?」
「……へ?」
呆れたような声に、私の口から間抜けな声が漏れた。
「あんなのただの噂だろ? だいたい、ずっと一緒とかフツーに考えて無いだろ。そんなの信じるとか、お前は小学生かよ」
「そんなに言わなくていいじゃん!」
ちょっと意識してた私がバカだったみたいだ。
「もういいよ、……乗るよっ! 早くしてよっ!」
「こっちのセリフだっての!」
そんな言い合いをしていたら、スタッフさんが、「では、こちらの方にお乗り下さーい!」と、小さなボートのような物を持って待機していた。
……え、これって……