永遠の愛を君へ。
あの後、本当に災難だった。
なんとかギリギリセーフだったものの、クラスの人たちに「KKカップル、またのんびりしてたんだろ〜」とかなんとか言われて。
「宏平がもうちょっと早く走る気になってくれてたら……」
私よりも足なんか断然速い。
気合い入れたら、このクラスの誰よりも速いはずなのに。
「だって朝はゆっくりしたいだろ?」
そう言いながら隣でケロッとしているこいつを殴ってやりたい衝動に駆られる。
「なぁかずー、明日からかずん家で朝飯食っていい?」
はて、一体何を言っているのだろうか?
「そんなの決まってるじゃん!」
私は満面の笑みを浮かべて、分厚い文庫本を宏平の頭に叩き落とした。
「いっってぇぇええ!!」