最後のメッセージ
「おばあちゃん」
「なんだい大智くん?」
大智は次男の子供で、家が近いためよくここにあそびにくる。よく遊びにくるというか…毎日きている
「ずっとね気になってたんだけどね
おばあちゃんは葵おじいちゃんにお返事かかなかったの?」
葵のことは身内には全部話している。
幼い子供に話すのもどうかともおもったけど
話すと真剣に聞いてくれたし、涙を流して自分の身内かのように悲しんでくれた
そのせいなのかはわからないが
子供たちは葵のことを『葵おじさん』とよび
孫達は『葵おじいちゃん』と呼んでいる
「そういえば…」
返信なんてしてなかったな…
突然のことすぎて返信とかそういうのを考えることができずにいた若い頃の自分を思い出す
「お返事書かなきゃだねぇ…
じゃあおばあちゃんお手紙かいてみようかな?」
「うん!お返事大事だよ!おばあちゃん!」
大智がドヤ顔をしながら私にいってきた
こいつ…(笑)
なかなかやるな…将来大物になるな(笑)
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