きっとサクラが咲く頃
同期の六人で、焼き鳥屋さんで新年会。
みんなでビールやチューハイ片手に、年末をどう過ごしたとか、帰省中の話などで盛り上がっていた。

すると不意に、百田さんが……「プロポーズされちゃった」と漏らす。

「プロポーズ!?」
「マジで?早くない??」

その言葉に「やっぱり早いよねぇ…」とため息をつく百田さん。

「向こうはさ、もう今年三十なんだよねー。
でもさぁ、まだ二十三だよ私?まだバリバリ働きたいって!!」

「じゃあ断るんだ……」そう聞くと「半分は」と言った。

「とりあえず二年同棲してから考えたいって言った。前向きには考えるよ。やっぱり……好きだし、一緒には居たいんだよね。
はい私のことは終わり!!」

ガンっとジョッキを置いて、話を切った百田さん。
「次、恋人持ちは誰だ?!畠平さんか?!」

「私……は何か違う気がするけど………」

「でもいつも合コンとか断ってんじゃん!」
「誘っても『私はいいや…』ばっかりで理由は言わないし、結局彼氏居るんだよね?」
「居ないのに何で断るの?釈然としないんだけど」

そう女性陣から飛んでくる言葉に‐否定はできない。
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