うそつきペン
あたしは自分で言ってしまった後、驚いて口に手を当てた。


「あはは! いいねそれ! 学校の裏サイトにも流そうか!」


ノリのいい夕子はすぐにあたしの提案に乗って来た。


「裏サイトなんてあるんだ」


「あるよ。アユリ知らなかったんだ?」


夕子はそう言いながらすでにスマホを操作している。


学校の裏サイトなんて、あたしのことがどんな風に書かれているかもわからない。


絶対に見たくないものの1つだったけれど、今回は別だ。
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