うそつきペン
苦しみ
春子はいい子だと思っていた。


クラス委員のしっかり者で、あたしのこともちゃんと見てくれる子。


あたしがもっとしっかりすればきっと仲良くなれる。


そう、思っていた……。


「うそつき!!」


自室のテーブルにクラス写真を置いて、あたしはそう叫んだ。


春子はずっとあたしを落とし入れようとしていた。


ドジなあたしがみんなの注目の的になるよう、わざと毎回注意してきていたのだ。


「うそつき! 大嫌い!」


もう1度叫び、春子の顔の上にハサミを突き立てた。
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