うそつきペン
☆☆☆

歩いて登校していると、後ろから夕子たち3人のグループが声をかけてきた。


夕子以外の子と会話をするのは初めてのことで、あたしは挨拶をするのに手間取ってしまった。


「おはようアユリ」


ポニーテールで背の高い少女に声をかけられて「お、おはよう」と、ぎこちなく返す。


確かこの子は保谷友里恵ちゃん。


で、隣にいる背の小さい子が佐々木朱里ちゃんだったはずだ。


2人とも夕子ととても仲がいい。


「昨日はおもしろかったよねぇ! 春子の居残り!」


朱里ちゃんがそう言い、思い出し笑いをする。


「そうだよねぇ」


あたしはドキマギしながらもその言葉に賛同した。
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