うそつきペン

窓の外から校門へと視線を向けてみると、ツグミが言った通り数人の男の人が立っていて、先生たちが対応しているのがわかった。


「どうしたんだろうね？」


首をかしげてそう言った時、春子が登校してきたのが見えた。


同じクラスの子たちが春子を見てクスクスと笑い声を上げる。


その様子が気になったあたしは、ツグミと別れて教室へと戻った。


それは春子が教室に入るのと同時で、みんなの視線が春子へと注がれる。


黒板の前の人だかりはすぐに散り散りになり、わざと春子に見えるように場所が開かれた。


『淫乱女子高生』


大きな文字でそう書かれ、盗撮される春子のイラストが描かれている黒板。