うそつきペン
真治が春子の教科書をゴミ箱へ捨てた時、ドアが開いて当の春子が教室へと入って来た。
一瞬気まずい雰囲気がクラス内に流れる。
「あ、悪い。ゴミだと思って今捨てた所」
真治がそう言ってゴミ箱を蹴ると気まずい雰囲気は一瞬にして消え去り、ドっと笑い声が湧いた。
春子は捨てられていたのが自分の教科書だとは気が付いていなかったようで、怪訝そうな顔を浮かべてゴミ箱へと向かう。
中を覗き込んだ瞬間、表情が険しくなる。
「なに? 怒ってんの?」
真治が横から挑発するように声をかけたが、春子は反応しない。
「そう怒るなって、謝っただろ」
真治が続けてそう言うと、春子はようやく視線を真治へと向けた。
一瞬気まずい雰囲気がクラス内に流れる。
「あ、悪い。ゴミだと思って今捨てた所」
真治がそう言ってゴミ箱を蹴ると気まずい雰囲気は一瞬にして消え去り、ドっと笑い声が湧いた。
春子は捨てられていたのが自分の教科書だとは気が付いていなかったようで、怪訝そうな顔を浮かべてゴミ箱へと向かう。
中を覗き込んだ瞬間、表情が険しくなる。
「なに? 怒ってんの?」
真治が横から挑発するように声をかけたが、春子は反応しない。
「そう怒るなって、謝っただろ」
真治が続けてそう言うと、春子はようやく視線を真治へと向けた。